ここでは、作付計画で作成した作付ごとの施肥計画を作ることが出来ます。
絞込、移動
作付の絞込、移動
施肥計画は、播種予定日あるいは定植予定日順に、作付ごとに表示されます。
初期設定では、今後栽培予定の全ての作付が表示されます。
作付の絞込
ヘッダにある絞込条件を選択することで、表示する作付を絞り込むことが出来ます。
絞込条件を選択したのち、ボタンをクリックすると絞込が実行され、ボタンをクリックすると、絞込が解除されて全て表示されます。
絞込条件として、区画番号、作目、状況を選択することが出来ます。
状況は、栽培中、栽培予定、栽培終了、全て から選ぶことが出来ます。
作付の移動
作付を移動するには、移動ボタン移動ボタンをクリックして下さい。
施肥履歴への移動
栽培中、または栽培終了の作付については、施肥履歴ボタンをクリックすると、その作付の栽培履歴に移動出来ます。
基本項目
各作付の基本項目として、作付計画等にもとづき、作付ID、ほ場名、区画番号、区画ID、作付番号、作目名、品種名、予定定植数、作付面積、播種予定日、定植予定日、収穫開始予定日、好適phが表示されます。これらの項目は、ここでは変更出来ません。
施肥基準
まず、作目・作型ごとの施肥基準を登録します。
施肥基準は、公的なもののしては、都道府県ごとに定められているものがありますので、それらを参考にして下さい。
(参考)農林水産省サイト「都道府県施肥基準」
また、タキイ種苗のサイトでは、品目別に栽培方法をわかりやすく解説していて、それぞれ施肥例が掲載されています。
(参考)タキイ種苗 「イラストで見る家庭菜園品目別野菜作り」
このほかにユーザーが参考にしているものや、独自の方法がある場合には、その値を登録して下さい。
作型名称
施肥基準は各作目の作型ごとに管理されます。
作型名称に表示されている名称は、品種マスタで作成した作型名称です。ここで作型名称を変更することも出来ます。
ここで作型名称を変更すると、品種マスタをはじめ、他のフォームで表示される作型名称も変更されます。
施肥基準の登録方法
施肥基準には、肥料の三大要素である窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)について、元肥(基肥)、及び追肥ごとに、10アールあたりの施肥量(kg)が示されているはずです。その値をそのまま施肥基準に登録して下さい。
追肥回数を入力すると、その回数分だけ窒素、リン酸、カリの量が入力可能になります。
全て入力した後に、合計ボタンをクリックすると、合計値が計算されます。
次に換算ボタンをクリックすると、作付計画で作成した作付面積に施肥基準量を換算します。
土壌診断
土壌診断タブをクリックすると、土壌診断フォームに移動します。
土壌診断結果を記録し、これを参考に施肥量を調整することが出来ます。
家庭菜園では本格的な土壌診断をすることは稀だと思われますので、ここでは、酸度計や、簡易な土壌診断キット(農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」)を使用したものを想定しています。
「みどりくん」の診断項目は、ph(酸度)、硝酸態窒素、水溶性リン酸、水溶性カリウムの4項目です。
採土日、土壌診断項目、計測値を登録すると、目標値と比較して診断結果が表示されます。
なお、「みどりくん」では、水溶性リン酸及び水溶性カリウムの5kg/10a以下は測定できませんので、適正か高いかいずれかの診断となります。
土壌診断結果は、区画ごとに登録されます。異なる作付であっても、区画が同じであれば、同じ土壌診断結果が表示されます。
これ以外の土壌診断項目や診断方法については、菜園マスターでは対応しておりません。
なお、土壌診断に何も登録しなくても、菜園マスターの他のフォームの動作等に特に影響はありません。
施肥計画
施肥計画タブをクリックすると、で施肥計画フォームに移動します。
施肥基準の作付面積換算値を参考に、各肥料の施肥量を決めてます。
作業予定日
元肥あるいは追肥の実施予定日を登録して下さい。なお、異なる順で登録しても、日付順に並び替えられます。
作業
作業は主に、元肥、または追肥の何回目かを選択します。これらは、上に表示される施肥量の合計として集計されます。
その他、ph調整、土壌改良というのも選択出来ます。これらは、施肥量の合計には集計されません。例えば、同じ堆肥を施す場合でも、作業で元肥を選択すれば施肥量の合計に集計されますが、土壌改良を選択すれば集計されません。
肥料名
肥料マスタに登録された肥料名を選択出来ます。
肥効率(効化係数)
有機肥料や堆肥のラベル等にも、化学肥料と同様に窒素、リン酸、カリの三要素の全量が表示されていますが、化学肥料と同じように効くわけではありません。
化学肥料の各養分量の利用率(化学肥料の養分のうち作物に吸収される割合)を100%とした時の有機肥料や堆肥に含まれる各養分量の利用率の割合が肥効率(有効か係数)です。
肥料名を選択すると、肥料マスタに登録された、肥料種類をもとに、自動的に肥効率が登録されます。
なお、化学肥料の場合は、肥効率には何も表示されませんが、肥効率100%として計算されます。
自動的に登録された肥効率が適当でない場合は、ユーザーが変更することも出来ます。
肥効率を適用しない(三要素全て肥効率100%)場合は、肥効率のチェックボックスを外して下さい。
独自の肥効率を適用したいときは、肥効率のチェックボックスをチェックしたうえで、窒素、リン、カリそれぞれの欄に肥効率の値を直接入力して下さい。
計画施肥量
作付面積換算した施肥基準に近い数値となるよう、ここに肥料ごとの施肥量を入力します。
その際に参考として、施肥量計算ボタンをクリックすると、施肥量計算フォームが表示されます。
必要量計(g)欄に背景が緑色の箇所が表示されますが、これが、この肥料を施した場合に3要素のいずれかの(計画量/基準量)が100%に到達(他は100%未満)する量となります。
つまり、施肥量をこの値とすることで、順番に要素ごとに値を決めることが出来ます。
肥料必要量
ヘッダにある肥料必要量ボタンをクリックすると、肥料ごとに、今後の肥料必要量を計算したフォームが表示されます。
肥料ごとの予定施肥量の合計を見て、肥料を購入する際の参考に出来ます。
対象期間は、初期設定では、施肥計画にある今後1ヶ月後までのもの(施肥計画にある過去3ヶ月のもので、未実施のものも含む)です。
対象期間を変更するには、日付を変更して下さい。
施肥計画成分(計画/施肥基準)グラフ
施肥計画で施肥量を登録したうえで、グラフグラフボタンをクリックすると、施肥計画における施肥量の施肥基準に対する割合が、元肥、合計それぞれのグラフが表示されます。
施肥基準によらない方法
施肥基準を登録せずに、施肥計画を作ることも出来ます。
3要素の量を計算せずに、面積や株数を単位として、具体的な肥料の施肥量を決める方法もあります。
その場合は施肥量計算フォームは使えませんので、ユーザーが別途計算した値を入力して下さい。
また、合計の(計画量/基準量)も計算できませんので、施肥計画成分グラフも表示できません。