軸の中心から硬い太い芯が伸びて、その先に花蕾が付くことがありますが、これをトウ立ち(抽苔)と言います。トウ立ちしてしまうと、球があまり太らず、硬い芯ができてしまい、食味が落ちてしまいます。また、保存性も悪くなってしまいますので、極力トウ立ちさせない栽培を心がけましょう。
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適度な大きさの苗を適期に植え付け
タマネギは、ある程度の大きさに育った状態で、2か月程度寒さに当たると、花芽を分化させる性質があります。この花芽分化がトウ立ちです。
苗を選ぶとき、つい大きく立派な苗の方が良いかと思いがちですが、大きな苗を植えるとトウ立ちする可能性が高まります。
あるいは、適度な大きさの苗だとしても、植え付けが早いなど、本格的な寒さがやってくる前に大きく育ってしまうと、同じ状況となり、トウ立ちしやすくなります。
ネギ坊主は摘み取る
ネギがとう立ちすると、ネギ坊主ができます。これはネギの花蕾ですので、そのままにしておけば、花が咲いて種をとることができます。
でも、種をとるつもりでないのなら、そのままにしておくと、生長がとまったり、美味しくなくなったりしますので、ネギ坊主ができたらすぐに摘み取ります。