イチゴの休眠と冬季の栽培管理

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秋になって日が短くなり、低温になる11月頃、葉が小さくなりわい化し(新葉が徐々に小さくなり、地面にへばりついたロゼット状になる)、休眠に入ります。

秋から冬にかけて光合成による生産物は根に転流し、根量が増加してデンプンが蓄えられます。春の再生長と開花結実に備えて根に栄養を貯蔵する役割があります。

休眠は、一定期間低温を経過しないと覚めません。休眠から覚めないと適温を与えても正常に生育しません。また、自発休眠が完了しても、低温で生育に適さない環境下では休眠を続けてしまいます(他発休眠)。

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休眠打破

自発休眠から覚めるために必要な低温を低温要求量といいます。低温要求量は、品種によって異なり、休眠の深い品種ほど、休眠打破に必要な低温要求量が多くなります。

一定期間の低温に遭遇したのち休眠打破され、春になって温度が上昇すると開花結実します。

トンネル保温

イチゴは冬の寒さに強いですが、地上部が伸長をはじめると低温弱いので、休眠が明けた2月上中旬頃に、トンネル支柱を立てて、ビニールなどで被覆し、保温します。

2週間くらいは密閉し、葉が伸び始めたら、トンネル内に温度が上昇しすぎないよう、両側のすそを上げて換気し、日中の温度は20~25℃程度を目安とします。夜間は8℃程度を目安とし、冷えすぎないようすそを閉じて、急激な温度や湿度の変動がないように管理することが望ましいとされます。

3月になって、気温が上昇し、新葉が5~7枚くらいになったら、日中は全開にして風通しをよくします。併せて、老化した葉や枯れ葉などを取り除いて、病気を予防します。

とは言っても、家庭菜園や自宅から離れた畑では、毎日の管理は難しいでしょうから、このことを意識しつつ、できる範囲でこれに近づけるといった管理になります。

冬季の追肥

11月頃、越冬に備えて根を張らせるために、1回目の追肥をします。

2月頃、新葉の生長を促すために、2回目の追肥をします。

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