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センチュウとは
センチュウは土の中に生息する小さな線形動物の総称です。
体長は0.3mm~1.0mmほどのため、肉眼で見ることは難しいでしょう。
センチュウには様々な種類がありますが、野菜に害を及ぼす主なものとして、根を腐らせるネグサレセンチュウ、根にコブを作るネコブセンチュウ、シストセンチュウなどがあります。
植物に寄生するセンチュウは、口の先の針のような器官で植物の根に穴をあけて侵入し、野菜の生育阻害を起こします。
センチュウを完全根絶することは困難ですが、野菜に被害が出ないよう、センチュウの密度が高くならないようすることが大切で、連作や、前後作の組合せによって、センチュウの密度が上がりやすくなるので、注意が必要です。
ネグサレセンチュウの対策
ネグサレセンチュウは、家庭菜園で発生しやすいので最も注意が必要です。
ネグサレセンチュウによって、野菜の根が腐ってしまうと、次々に新しい寄生先に移動してしまい、被害が拡大しがちです。
ネグサレセンチュウ対策として効果があると言われているのが、マリーゴールドと野生エンバクです。
秋に野生エンバクを播き、翌春土にすき込みます。その後で、マリーゴールドを夏野菜と混植するとよいでしょう。
ネコブセンチュウの対策
ネコブセンチュウは、根をコブだらけにし、野菜は水を吸い上げることができなくなってしまい、葉が黄化してやがて枯れてしまいます。
ネコブセンチュウ対策として効果があると言われているのが、ラッカセイやクロタラリアです。
クロタラリアはマメ科の緑肥作目で、栽培後にすき込みます。