春植えジャガイモは、地上部が半分以上黄色くなったら収穫適期
植え付けから約3ヵ月で茎葉が黄色くなりはじめます。これを黄変期といい、茎葉に蓄積されていたデンプンが糖になってイモに運ばれ、再びデンプンとなってイモが肥大します。
地上部が半分以上黄色くなった頃が収穫適期で、一般的には6月~7月上旬になります。
できるだけ晴れて土も乾いている日に、イモを傷つけないように、株の少し外側をスコップなどで掘り起こします。気を付けないと、せっかくのイモをスコップで突き刺してしまいます。
6月~7月というのは、梅雨の時期と重なります。梅雨の晴れ間など、なるべく晴れた日を選びたいところですが、週末しか畑に行けない場合はそうもいきません。あまり収穫適期から遅れても、イモの質が悪くなってしまいますので、雨つづきでどうしようもない場合は、収穫するしかないでしょう。
秋植えジャガイモは、地上部の全体が黄色く枯れたら収穫適期
秋植えは、比較的暖かい地域で可能な作型です。
一般的には11月下旬~12月上旬頃になります。
ジャガイモは寒さに弱いため、気温が低下すると、まだ十分にイモが肥大化しない段階で、寒さのせいで枯れてしまうことがあります。一部が枯れた段階では、イモはまだ肥大化を続けますので、地上部のほぼ全体が黄色く枯れた頃が収穫のタイミングです。
早く霜が降りて地上部が早く枯れるなら防寒対策
年によっては冬の訪れが早く、イモが肥大化する前に霜が降りて、寒さのせいで地上部が枯れてしまうことがあります。すると、収穫量が減ってしまうので、トンネルや土寄せなどで、霜が茎葉やイモに当たらないように、防霜、防寒対策をした方がよいでしょう。
暖冬には地上部が枯れなくても収穫
逆に、収穫時期が近づいても気温が暖かい場合は、地上部は枯れずにイモの肥大化が続きます。イモが大きいことはいいことのようですが、イモが大きくなりすぎると割れてしまうことがありますので、暦のうえで収穫時期が近づいたらた試し堀りをしてみて、十分イモが大きくなっていたら、地上部がまだ枯れていなくても、収穫した方がよいでしょう。
ちなみにコアシスファームでは、デジマを栽培したときにはかなり割れてしまうことが多かったですが、ニシユタカは大きくなってもあまり割れることはありません。
冷え込みが厳しいところでは早めに収穫を終える
秋植えジャガイモは、春植えジャガイモに比べれば、収穫適期が来たあとも、ある程度畑においておいても大丈夫です。
ただし、気温が高い場合は、イモが肥大化して割れてしまう可能性が高まります。
一方で気温が低い場合、数回霜が降りた程度では大丈夫ですが、連日霜が降り、土も凍るような厳しい冷え込みになるとイモも痛んでしまいます。そうなる前に全部収穫してしまいましょう。
いずれにしても、秋植えジャガイモは、比較的長く保存できますので、特に事情が無いかぎり、早めに収穫を終えた方がよいでしょう。
小さなイモも含めてできるだけ残さず掘り出す
ジャガイモを穫り残すと、次作のときに芽が出てきてしまいます。
十分に育たなかった小さなイモからも十分な芽が出ますので、小さいイモもできるだけ見逃さないよう掘り出します。未熟なイモには毒素が多く含まれていることがありますので、食べない方がよいでしょう。
ジャガイモの保存方法:天然毒素ソラニンやチャコニンがあるので注意
これを丁寧にやらないと、次作のときに、まるでジャガイモを植えたかのように、沢山芽が出て伸びてきてしまいます。本来の作付けした作物の生長に影響したり、マルチシートを押し上げたりします。
ジャガイモは、家庭菜園で作付けの多いナス科ですので、連作障害を避けるために3年程度間隔を空ける必要がありますが、イモを地中に残してしまうと、間を空けたことにならずに連作障害につながる可能性もあります。