ピーマンの畑の準備と植え付け

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1:苦土石灰を散布して適正pHに

ピーマンの生育に適した土壌酸度は、pH6.0~6.5です。

一般的には、土壌は酸性に傾きがちです。あらかじめ土壌のpHを測定し、適正酸度よりも低い場合は、好適pHになるよう苦土石灰等を入れて耕し、中和させます。
pHの数値を1上げるには、苦土石灰なら1m²あたり100g程度が適量となります。

土壌の中和には日数がかかり、苦土石灰では1週間程度かかるとされますので、定植予定日の10日~2週間前に苦土石灰を散布します。

2:元肥

定植の1週間ほど前に、元肥を施します。
堆肥と化成肥料を、以下の施肥例などを参考にして、肥料を投入してください。

堆肥については、投入量の目安は1m²あたり2kg~4kgとされます。土壌の性質や目的、堆肥の種類等に応じて、投入量を調整してください。

施肥例による肥料成分量

地域や土壌の状況によって異なりますが、参考例として神奈川県の施肥基準を示します。

《ピーマンの施肥例(1m²当たり)》

肥料成分元肥追肥1追肥2追肥3追肥4総量
チッソ15g6g6g6g3g36g
リン酸25g25g
カリ15g6g6g6g3g36g
出典:神奈川県「神奈川県作物別施肥基準」(令和5年5月)※単位を1m²あたりに換算。

例)2m²に4株の苗を植える場合

上記の施肥例を参考に、2m²に4株のピーマンを植える場合に、一般的に多く出回っている化成肥料(8:8:8)とりん酸成分を補うためのようりんに加えた場合の施肥量の例は以下のとおりです。

肥料種類チッソ成分リン酸成分カリ成分施肥量
化成肥料8%8%8%375g
ようりん20%100g
元肥合計成分量30g50g30g

3:畝立てとマルチング

ピーマンを植え付ける畝は、畝幅60cm~1m1条植え株間は45~50cm、畝高は10cmが標準です。

広く畝幅をとり、2条植えにする方法もありますが、管理がしやすい1条植えがおすすめです。

定植の1週間から3日前くらいにマルチングをして、地温を上げておきます。ピーマンは高温性ですので、あらかじめ地温を上げておくことで、初期生育を促すことができます。

4:定植

ピーマンの生育適温は25℃前後と、ナス科の中でもかなり高温性ですので、最低地温が15℃以上になった頃、気温が十分に高くなってから、定植適期苗を植え付けます。

ゴールデンウィーク頃、一時気温が高くなっても、また気温が下がることもあるので、注意が必要です。関東以西ならば、5月中旬頃が目安です。

ピーマンは、10月下旬頃まで長い期間収穫できます。あせらずに、生育の遅れている苗などは、6月中旬頃まで十分間に合います。

もし、比較的早く植え付け、気温が低いときは、被覆するなどの保温した方がよいでしょう。

苗鉢または植穴にたっぷり水を含ませて、苗を植え付けます。

ピーマンの茎は比較的弱いので、風で倒れないように50cmくらいの仮支柱を立てて、枝を誘引して紐で8の字に結んで固定します。定植時はまだ苗が小さいので、仮支柱はとりあえず短いものを使った方が誘引しやすいでしょう。

活着や根の伸長が十分でないうちは、病害虫にも弱いので、早めの防除も必要です。

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